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ノートルダムの鐘 鐘の音を思い出すたびに感じたこと

9月22日 劇団四季 名古屋劇場にて

ノートルダムの鐘 開幕。

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気付けば

昨年の京都劇場にて観劇して、早一年もたっていた。

 

kind-flower.hateblo.jp

 

京都劇場での観劇の後から

「生きることってどういうことなのか」

「差別偏見」「自分にできることって何」など

深く考えるようになったこと。

 

また、サウンドトラックを聴いて、それぞれのシーンを思い出していたり。

 

2018年7月号 劇団四季の会員報 ラ・アルプにて、切り絵を取り上げていただいたり

 

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1年たっても【ノートルダムの鐘】は私にとって胸に刻まれていた。

 

 

名古屋劇場に到着し、今回は2階席の真ん中あたりからの観劇だった。

 

 

始まりの

鐘の音、聖歌隊の歌がノートルダム大聖堂に響き渡るの瞬間から、

鳥肌がいっきに立った。

 

再び、15世紀末のパリの物語に一気に引き込まれてしまった。

 

話やセリフ、音楽などはサウンドトラックを何度も聴くうちに自然に

頭には入っていたものの、一人一人の言葉に魂が強く込められており、

涙が止まらなかった。

 

 

我と葛藤するフロロー

周りの偏見に押しつぶされても、人のために優しさを尽くすカジモド。

力強く踊るエスメラルダのジプシーダンス

すべてを捨てて生きようとするフィーバス。

 

 

やはり、一番好きな場面

エスメラルダとカジモドがノートルダム大聖堂の上で歌う

【世界の頂上で~ On the Top of the World~】が、一番心にぐっと来た。

エスメラルダが大聖堂の上からのパリの景色に感動、

カジモドはこの景色を一緒に見られたことの喜びと感動。

 

エスメラルダはジプシーとして生きていることに偏見を持たれ、

カジモドは生まれたときから、見た目で偏見を持たれ

この二人にとって何もかもから解放された幸せな瞬間だったことを思う。

 

 

 

 

前回の観劇時には気づかなかったことがあった。

この登場人物全員にコンプレックスがあるということ。

 

そのコンプレックスをすべて

カジモドやエスメラルダにぶつけているように感じた。

 

不満を言うときって一体どんな時だろうか。

きっと、自分の人生にとってうまくいかない時ではないかと思う。

 

自分の不満と素直に向き合うことができず、

その感情をどう処理すればいいかわからないとき、時に衝動的になり、

ほかの対象に対して当たってしまうこともあるのではないか。

 

 

 

また、与えられてばかりだと、いずれ与えられなくなった時に、
わがままばかりを言うことにも置き換えて言えるのではないか。

 

 

 

自分の気に入らない周りの不満なことにやじを飛ばしたり

自分の利益だけのためにに言い訳したりすること、他人の愚痴を言うことで

自分の心は一時的にすっきりするかもしれない。

 

けれども、その自分の不満となるもの・原因とこれからどう向き合っていくか。

 

は、一生付き合っていかなければならない。

 

いつまででも色んな事に不満を感じる限り、何も周りは変わらない。

 

 

しかし、偏見を持たれたとしても、目の前の大切な人を守るカジモド、
弱者の気持ちがわかるエスメラルダ。
好きな人のために何をしてでも守りたいフィーバス。

周りに何を言われても、生き抜く姿

自分のことを差し置いてまで生き抜く覚悟は今の時代やりすぎかもしれないが、

どれだけ、人のことを想っているか。

というところがポイントなんだと思う。

 

 

コンプレックスもある中で、自分は自分と強くまっすぐと生きていくことで

自信でみなぎり、いずれ不可能が可能になり自尊感情もたかまり

周りに敵などいたとしてもなにも怖くもなくなること。

 

自分は自分、他人は他人と線を引くけれども

やはり、人間一人では生きていけない。

助けてもらったからこそ、今があって、

助けてもらった分、自分ができることで助けていく

助け合わないとこの地球上では生きていくことは不可能なんだということ。

 

 

カジモドが鐘を鳴らす姿、鐘の音を思い出すたびに

自分の煩悩が浮き彫りになっていく。

 

きっとそれは、人生で向き合わなければならない課題なんだろう。

 

初めての観劇時はHappy endばかりの映画や小説、ドラマばかりに触れていたことが多かったからか、この作品の最後は私にとってとにかく衝撃が強すぎた。

 

 

人は生まれた瞬間から死に向かって生きている。

生きている間、いかに自分の人生で充実だな。と感じるような瞬間を作っていくか。

自分のためだけでなく、人をどれだけ思うか。

 

改めて気づく作品でもあった。

 

 

 

 

 

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何度観劇しても、人生について考えるきっかけになる

また、素敵な作品に再会することができて、本当に幸せだ。