動物と共存するには・・・展示されるものではなく一緒に生活する
ここ最近、お仕事が楽しくなってきた日々です。
更新を遠のいていました。
あまりにも、カルチャーショックだった、動物園。
この前、某市立動物園が入場無料だったため、友人と久しぶりにいってきました!
二十歳過ぎて行った動物園はまた違った視点で見ることがきて、ある意味新鮮だったけど・・・。
いろいろと考えさせられたことがあったなあ・・・・。
以前、イギリス出身の方と「動物園」について話したことがありました。
地域にもよりますが、市立の動物園の入場料の安さに彼は驚いていましたが、
そんな彼が言ったことは
「日本の動物園って、本当に動物がかわいそうだよね・・・、檻に入れられて動物らしくないよ・・・。」
海外の動物園には行ったことないし、日本でも行った動物園は限られているので
特になにもおもわなかった私は
「そうかな・・・??」っと返していました。
それから、オーストラリアのバックパッカーツアーの中に
動物園ではないけれども、Sanctuaryや動物保護施設に行く機会が!
オーストラリアはコアラ・カンガルーをはじめ、様々な動物の保護に力を入れていることで有名で、実際どのように動物と共存しているのか、また、施設見学が楽しみの一つでした。
日本にも自然が多いところにはありますが、
オーストラリアにも、市街地を少し出て高速道路を走っていると
「カンガルー出没!」
「野生の動物に気を付けて」
と、いうような標識がよくみられ
実際に道路でカンガルーが車に引かれてしまっているのもみて衝撃でした。
また、オーストラリアならでは、
森(熱帯林)へいくと、珍しい鳥がいたり、またコアラが野生でみられるなど
野生の動物が人間と暮らしていけるように、意識が高いな・・・と、感心するばかり。
オーストラリアは人間と動物が共存できるように、動物が本来暮らしている生活である、森・海などの自然を守ること。
動物を保護したらなるべく自然に近いような環境を整えて返していくこと。
現地のガイドさんから聴きました。
現地の動物の扱いをみて、なにか自分の中で変化が感じられました。
話は脱線してしまいましたが、
日本の動物園とオーストラリアのSanctuary、保護施設。
動物によっては、状況によって同じことや違いもありますが、
その中でいくつかピックアップしていきます。
動物の展示:距離感
日本
オーストラリア
展示の方法によってだいぶ違いが見られます。
動物が自然に、暮らしているように見られるのはオーストラリアだと。
ピンクのオウムたちは、檻に入れられていたのですが
でも、檻とは思わせないようなこの空間。
日本でみたクジャク、羽を広げているところは本当にきれいで
カメラで収めたかったのではありますが、
檻の前にさらに手すりやら、檻の網目の細かさなどで、隔離間半端ない・・・。
暮らし
日本
オーストラリア
日本だと、限られた空間で、動物たちが遊べるように
ちょっとした小屋や葉っぱ、プールなどがありますが、
檻の中は、コンクリート、太陽にも十分あたらずに、
ただ、人間が見やすいように「展示」されているようにうかがえます。
オーストラリアは、本当に自然に近いように土から、動物の暮らしを考慮して
動物は檻に入れられず、できるだけ自然が近いような環境をつくってあげた囲いのなか、まさに動物中心・目線でした。
(155cmの身長のわたしだと高い囲いで胸元ぐらい、低い囲いで膝上ぐらいでした。)
人工的に作り上げられたものですが、本当に自然でした。
だから、囲いの中にも動物がいたとしても、木の中でねむっていたり、姿が見えなかったりが多かったです。
同じ動物なのにな。。。
一番個人的に衝撃的だったのは、カンガルーでした。
こんなに近く触れ合って遊んでたからか・・・・
超、遠く感じた。
同じ動物なのに、なんで暮らしがこんなに違うんだろう・・・。
って、内心さみしい・悲しい気持ちでいっぱいでした。
せめて、自然に近いような空間でいさせてあげたらなあ・・・。。
と、そんな思いでいっぱいで見てました。
(イギリス人の彼が言ってたことが、しみじみと今になって理解できた・・・。)
動物とのくらし
勿論、ごく一部の動物園との比較でしかありませんが、
日本には、様々動物園がありのそれぞれ特徴などがあり、実際に自然に近いように暮らせるように工夫しているところもあります。
でも、本来、動物って「展示」されるよりも「一緒に暮らす」のではないのかな。と、思うようになりました。
近年、住みやすい街が増えてきた一方、
「サル出没」「猪が人間に危害を加える」「野生動物によって作物被害」
など、様々なニュースが飛び交う中で、
それって、人間が動物の暮らしを壊しているからじゃないのか。と。
山道に道路を作るがために、木を伐採し、山を開拓。
眺めのいい海のそばで暮らせられるように、海の一部を埋め立てるなど
するから、動物が住めなくなったりしているのではないかと思います。
また、商品開発のために、動物を実験に使われています。
オーストラリア滞在中に、
「野生ペンギンが人間によってけがをした」という、ニュースを目にしました。
日本でも野生の動物が、人間によって危害を加えてしまったニュースも見ますが、
「街に出た動物が悪い」ような報道がみうけられます。
動物目線で報道か、人間目線か、そこの違い。
地球上、生きていく限り、人間も動物の一つです。
だから、人間も人間以外の動物と暮らしていけるように、
日々できることは何かないか。
また、人間は動物・植物によって生かされていることに、感謝をもつことでもいい。
最近、日本でも動物保護について
テレビや雑誌、ブランド店、オーガニック店でも、ピックアップされるようになっています。そのような、コラム・記事を読むだけでもいいと思います。
ちょっとし考えを生活の中で取り入れ、工夫すること。
それが、人間と動物が共存できる、第一歩なんだと思う。
自然と共存しているオーストラリアから、学ばせていただきました・・・。
展示されるものではなく、一緒に生活をすること。
これ、大事。